ひろさんぽ

ギター、お酒など趣味のことをつらつらを書いていくブログです。

亭主関白って、何か良いことある?

畠山です。

のっけたら昭和男子をディスディスにディスっている
タイトルですが、私は亭主関白がどうしても苦手なのです。

てか関白って天皇の補佐やで?? 
亭主天皇の方が偉そうじゃない?
なんで関白にしたん??

という疑問は置いといて私が亭主関白が苦手な理由を
つらつらと書いていきます。

私が亭主関白が嫌いになった理由は、私がまだ小さい時
家庭内である事件があったからです。


これは母から聞いた話ですが私が5歳の年の七夕に、
ばあちゃんが「笹取ってくる!」と山に入り
7メートルぐらいの笹を取ってきたそうです。


家族みんなで短冊に願い事を書いて笹に
つるしたらしいんですが、母にはそのとき
ばあちゃんが書いた願い事が衝撃的だった
とのこと。


母が興味本位にばあちゃんの願い事を見ると、

「私の心に灯をください」
と書いてあったそうです。


私はこの話をつい先日聞いて、涙が出そうになりました。

ばあちゃんは今、重度の認知症を患っています。

たまに暴力的になることもあるんですが
なぜかその対象は決まってじいちゃん(夫)
なんです。

この前は鎌を振り回して「殺してやる!」と
じいちゃんに激高したという事件もあります。


「なんでじいちゃんにばっかり・・・?」


私はそれを疑問に思いました。

認知症になると海馬という自制心をコントロールする脳の部位が
機能低下するので、ばあちゃんが暴力的になったのはわかります。


でもそれだったら息子である私の父や、私の母に当たっても
全然不思議ではないですよね。


私は「もしかしたらばあちゃん、じいちゃんに対して
恨みがあるんじゃないかな・・・?」
と思い
父や母に若い時の2人の様子を聞きこみました。


すると、若き日の2人の生活が見えてきました。

ばあちゃんがうちに嫁いでからしばらくは
じいちゃんとその母(ひいばあちゃん)と
暮らしていた時期があるそうです。


ばあちゃんはひいばあちゃんに何十年も
気を使って一緒に生活してきました。


例えばじいちゃんが地域の同級生たちと
旅行に行くときもばあちゃんは絶対に
行かなかったそうです。


何故ならひいばあちゃんから小言を言われるからです。

「仕事もしないで私を置いて旅行なんか行って・・・」


ばあちゃんは日頃、じいちゃんの仕事を手伝ったり
家事を頑張っていましたが旅行や少しお出かけをすると
小言を言われていたそうです。


さらにじいちゃんは昔からながらの亭主関白でした。


「ご飯作れ」「〇〇持ってこい」「片づけしろ」


仕事はよくやる人でしたが、家事なんて1回も
したことはないとのこと。


「家事は女がするもんだ」という考えで、ばあちゃんは
何十年も文句1つ言わずに仕事と家事を両立していました。


私が亭主関白が苦手、というか嫌いになったのは
このことを聞いたからです。


亭主関白という言葉のせいでばあちゃんは何十年も
ストレスを抱えていたのは明白です。


私は亭主関白を全面的に否定していますし、
男が家事・育児に参加しないなんて意味がわからない
と思っています。


明治・大正・昭和時代の日本がどれだけ発展したと
しても女性を大切にしない国に未来はないと思っています。



幸いなことに、最近私の周りの若い男性(20歳前半)は
家事や育児をすることに抵抗のない人が多いです。



それが当たり前だし、逆に亭主関白気質な人は
嫌われます。異性にはもちろん同性にも。



日本において亭主関白が根絶したとはまだ言い難いですが、
少なくとも昔に比べて意識は変化してきている気がします。



親戚の集まりとかいくと、結婚観の違いとか
仕事に対する考え方の違いは顕著に実感しますね。



でもじいちゃんたちの世代を否定する気はありません。


じいちゃんたちも国のプロパガンダにある意味「洗脳」
されて亭主関白の考え方になったはずです。



メディアの発信する情報に惑わされることが多い昨今ですが、
大切なのは自分の目で確かめて自分が良いと思ったことを
信じることだと思います。



多数意見が正しいとも限りません。

東日本大震災津波の警報があって逃げた人はたったの数%しか
いないと言われています。

「どうせここまで波は来ないだろう」という何の根拠もない希望的観測を
信じて死んでいった人たちが90%を超えているのです。


ナイチンゲール「大衆は常に間違う」と言っています。


一般的に信じられている事の裏を考えてみることは
本当に大事なことだと思います。


私も少数派代表として頑張っています。笑